「たけうち」破たんにより、丹後ちりめんの産地・丹後地方では受注減による減産などの影響が出ています。
 丹後織物工業組合がまとめた9月期の白生地生産数量は、8万8781反で対前年比83.8%(マイナス14401反)の落ち込み。同組合では、「例年同時期は減産期にあたり、生産量は落ち込むが、今年は『愛染蔵』や『たけうち』の破たんがあり大きい。今後も影響が出てくると思う」としています。
 府織物・機械金属振興センターでは、6月下旬から7月初旬にかけて行った調査でも、丹後産地では『愛染蔵』倒産の影響で先行き見通しが立たず、危機感が強まっていたといい、「秋以降の回復を期待していたが、『たけうち』破たんで減産、操業を見合わせるなどの影響が出ている」(経営室)と話しています。