小泉「構造改革」後の医療・社会保障はどうあるべきか、「格差社会」とどう向き合っていくかをテーマに、「議員フォーラム」(京都府保険医協会、同歯科保険医協会の主催)が2日、京都会館で開かれ、各党国会議員が参加して討論しました。京都市内をはじめ、東京や鹿児島から585人が参加。発言や討論に熱心に聞き入りました。
 パネリストの日本共産党・小池晃参院議員は、「小泉『構造改革』は貧困と社会的格差を拡大した5年間であり、最大の改悪は社会保障制度だった」と批判。実態として▽社会的弱者の排除が制度の根幹を揺るがしている▽軽度者、軽傷者の新たな切り捨てで、医療難民・介護難民が増大▽社会保障制度を民間への丸投げから民間に差し上げ、営利企業のマーケット化している、などの問題点を指摘しました。
 また同議員は、改革の方向は医療や社会保障制度の枠内だけで、持続可能な制度を目指すのではなく、国全体の税金の使い方を根本から検討し、無駄な大型開発や米軍の移設費用負担こそ見直すこと、大企業に応分の負担を求める税金の集め方に切りかえることが急務と述べました。
 自民党・丹羽雄哉、公明党・坂口力、民主党・仙谷由人、社民党・阿部知子の各衆院議員と討論し、参加者のフロアー発言の質問や意見に答えました。