南アフリカの国民的ジャズピアニスト、アブドゥラー・イブラヒム(別名ダラー・ブランド)がチャリティー・ライブを9月30日と10月1日、上賀茂神社(京都市北区)で開きます。京都の青年らがボランティアで運営にあたります。イブラハムが左京区出町柳のジャズ喫茶「ラッシュ・ライフ」に訪れたことがきっかけで実現したもので、03年に続き2度目。
 イブラヒムは、南アフリカ共和国に生まれ、伝統的民族音楽をベースにした独特のジャズをつくりあげた人物。アフリカ、欧米をまたにかけ活躍しています。
 同国にあった人種隔離政策(アパルトヘイト)撤廃に向けて尽力した音楽家でもあり、黒人解放運動指導者ネルソン・マンデラ大統領就任式でピアノを演奏したほか、アパルトヘイトの歴史をつづった映画「アマンドラ!希望の歌」にも出演しています。
 90年代に南アフリカの子どもたちのための音楽学校「М7」を設立し主宰。今回のライブのチケット代の一部は同施設に寄付されます。
 ライブにあたってマハトマ・ガンジーの孫でアパルトヘイトとたたかったエラ・ガンジー元南アフリカ議会議員は「彼は、南アフリカでもっともポピュラーなジャズピアニストであり作曲家。宗教者とも連帯してアパルトヘイト反対の運動を行ってきた人物です」と語っています。
 両日とも午後6時半開場、7時開演。6000円(前売りのみ)。チケット購入・問い合わせ先はラッシュライフTEL075・781・0199。