肝硬変や肝がんへ進行する肝炎(B型・C型)の早期発見を目的に、21日から府内の保健所(京都市内を除く)で肝炎ウイルス検査が無料で行われることになりました。 肝炎検査は、HIV検査と共に受診すれば無料でしたが、単独での受診は有料でした。治療技術の進歩で早期発見による治療効果が高まる中、一般の健康診断ではウイルス検査が盛り込まれていないため、感染を知らずに放置される事例が少なくありませんでした。
 このため、肝臓病の患者団体や薬害肝炎訴訟弁護団などは肝炎検査の単独無料化を求めていました。日本共産党府会議員団(松尾孝団長、12人)は、患者団体と共同して府に無料化実施を求めるとともに、松尾、島田敬子両府議が繰り返し議会で取り上げるなど、早期実施を求めてきました。 薬害肝炎の患者組織「21世紀の会」会長の尾上悦子さんは、「私たちの願いがやっと一つ実現しました。今後は京都市内での無料化やウイルス性肝炎治療の公費負担の実現、薬害肝炎被害の救済に期待したい」と語っています。
 同検査は、週一回、各保健所で行なわれ、山城北保健所綴喜分室以外は事前の予約が必要です。
 実施日時等の問い合わせ先は、各保健所または、府保健福祉部健康対策室TEL075・414・4734。