保津川東側の山麓には京都人のこころを癒してくれる故郷で、色々な歴史の息吹が感じられます。
  愛宕山に連なる牛松山の裾には時代劇ロケでよく登場する武家屋敷の「へき亭」や丹波七福神の毘沙門さんとして親しまれる神応寺の石庭庭園にはキキョウの花に囲まれた石仏が個性豊かに330体もあります。
 この隣の神社が愛宕神社でこの分祠が鷹峯であり嵯峨山(愛宕山)の神社。宮司さんは「茅葺きなどを野生のアライグマが荒らして困ってます」とのこと。近くにはこころを癒してくれる笑顔の布袋さまで有名な養仙寺や広い田園の中に発掘調査中の丹波国分寺跡があります。このあたりから「和らぎの道」がつづき、七谷川にそった桜並木が整備されています。金光寺や耕雲寺や出雲大神宮に丹波七福神の東光寺などが散在しています。
 古くからあるため池の平の沢池には七月上旬の今は蓮のピンクの花が何千本も咲き乱れ(写真)、中池一面に自生のスイレン科オニバスの花弁が鮮やかに水面を染めます。そしてアマサギ、バンやコガモなどの水鳥が羽を休めています。(仲野良典)