伏見稲荷大社で10日、田植祭が開かれました。4月の水口播種祭で播かれた籾種から生育した早稲を神田に植えて今年の五穀豊穣を祈願しました。
 白衣に紺の手甲脚絆の田人と、あかねだすきに菅笠姿の早乙女たちが神田に入り一苗づつ植えていきます。
 田植えの間、神事として「御田舞」(おたまい)と言われる舞を4人の神楽女(巫女のこと)が平安時代の汗衫(かざみ)衣装をまとい雅楽に合わせて優雅に舞います。田植神事の沿革は定かでなく、現在の行われている境内の場所は昭和23年からで、神田は100坪ほどで3俵の収穫があるとのことです。(仲野良典)