京都市と宇治市にまたがる巨椋干拓田は田植え真っ盛りで(写真=巨椋南部)、あちらこちらで耕運機が動いています。 今年は4月に寒い日が続き稲の苗の発育が少し遅いとのことです。田植えをしている人たちからは「減反4割という強烈な指導が入って大変です」、「昔は奨励金があったがそれもない」などの声が聞かれます。いくらつくっても減反範囲を越えた米は買い取られずに、各農家が独自に流通ルートでさばかなければなりません。さらに、跡継ぎのいない農家は、「お金を払って田植えをしてもらっている」、「貸し農園化も進んでいる」など深刻な声も寄せられました。
 広大な田園は四方から住宅、学校、体育館、工場や写真のように高速道路が走るなどして徐々に狭められてきています。(仲野良典)