山田発言「土日に開店の努力を」 許せない、実情わかっていない
 商店街振興について、 知事が公開討論会で 「土日に朝からシャッターを閉めている。 努力してほしい」 などと発言されたと聞きました。 率直にいって、 違和感を覚えます。 なぜ土日に店を閉めているのか、 知事は考えたことがあるでしょうか。 この厳しい時代、 努力なしに営業していると思われるのでしょうか。
 集客力のある大型店の出店が進む中で、 多くの商店が倒産・廃業し、 中心市街地の空洞化が起こっています。 私たちの商店街も会員数が3分の1になりました。 そして、 残った商店は土日に店を開けても、 なかなかお客さんが来ないのが実情です。
 商店街は単に物を売る店の集まりではありません。 街路灯の維持・管理をはじめ、 多くの商店主が自治連や消防団、 体育振興会に加わり、 地域コミュニティの中心を担っています。 商店街が失われる影響はお金ではあがなえないものです。
 私たちも、 もっと努力したい。 しかし、 個々の頑張りには限界もあります。それを見極め、 地域商業を底支えすることが行政の役割ですし、 知事に求められる資質だと思います。 (「週刊しんぶん京都民報」06年4月9日付掲載)