民主党の前原誠司代表(衆院議員=京都2区選出)が31日、「偽メール」事件の責任をとって代表を辞任することを表明しました。前原氏の代表辞任について、日本共産党京都府委員会の細野大海書記長は同日、次のような見解(要旨)を明らかにしました。
                               ◇
前原辞任の受け止めについて
 細野 民主党がその基本路線の点で小泉自民党と大きな違いのないもとで、国民の前で対立をどう演出するかというごまかしの破たんです。
 同時に、大きな視野でみるとき、これは、2000年総選挙以来、財界肝いりですすめられてきた「2大政党づくり」の破たんの始まりです。前原執行部が追求してきた、「対案路線」とは財界の支持をとりつけるために、改憲と「構造改革」を自民党と競い合う路線であり、もともと、京都の民主党の路線=財界の支持を自民党と争う「京都モデル」が元祖です。その破たんは今後の京都の地方政界にも大きな影響を与えます。
現在たたかわれている府知事選への影響について
 細野 影響は非常に大きいものがあります。南丹市長の逮捕・再選挙(4月23日告示、30日投票)となり、また自民党旧橋本派の1億円ヤミ献金事件についての30日の東京地裁判決で野中広務元幹事長や自民党本体が日歯連事件のヤミ献金に深くかかわった可能性が指摘されるなど、現知事・山田啓二候補を支える「オール与党」体制が揺らいでいます。「どうせ変わらない」と府民の政治への怒りを押さえ込み、あきらめさせる役割を果たしてきた「オール与党」体制はぼろぼろです。
 日本共産党は、当たり前の暮らしを願う広範な府民のみなさんとの共同を広げ、京都初の女性知事、衣笠洋子知事の実現へ全力をあげます。