『廓(くるわ)』『祇園祭』『山宣』などの小説で知られる作家で、日本共産党の京都府会・市会議員もつとめた西口克己氏の命日にあたる15日、「没後20周年 西口克己氏を偲ぶ集い」が京都市伏見区のそうぞう館で開かれ、生前の西口氏のゆかりの人など35名が参加しました(主催・西口克己文学碑を建てる会準備会)。
 小説家の東義久氏が「西口文学の今日性」と題して特別講演。東氏は「地域の個性があふれた骨太の物語性が西口文学の特徴」と述べるとともに、「今は地域の個性が求められる時代。時代が西口氏の小説に近づいてきたのではないか。その意味で、今こそ西口文学が読まれるべきと思う」と強調しました。
 日本共産党からは、松尾孝府会議員、佐藤和夫京都市会議員、西山秀尚元府会議員らが参加、上原ゆみ子・伏見区府議補選候補があいさつしました。
 つどいでは、「西口克己文学碑を建てる会」をすみやかに発足させ、文学碑設立基金募集の準備などを進めることを確認しました。(連絡先・075-603-6369 佐藤和夫)