「京都の高校制度と府政のあり方を考えるシンポジウム」が25日、中京区のハートピア京都で開かれ、55人が参加しました。京教組、府立高教組らが主催したもの。
 教師や保護者ら4人のシンポジストが、入試制度の改変が行われた山城通学圏や京都市北通学圏の実態、保護者の願いなどについてのべました。
 北通学圏にある右京区の中学校教諭は、複雑な選抜制度のため、生徒や保護者が理解しにくく、このうえ制度改変されたら徒が行きたい学校を選ぶことができなくなるおそれがあるとのべました。
 宇治市の中学校教諭は、02年に通学圏の拡大と単独選抜制度が導入された山城通学圏では、遠距離通学者と不合格者が増えたと指摘。「府は制度改変で行きたい高校を自由に選べるというが、自由に選べる子どもは1割程度だ」と話しました。