第40回目を迎えた「『建国記念の日』不承認2・11京都府民のつどい」が11日、京都市下京区のキャンパスプラザ京都で開かれ130人が参加しました。
 自民党の「新憲法草案」が発表され、通常国会に「国民投票法案」が提出されようとするなどの憲法改悪の動きが本格化する中で、あらためて平和の源泉としての憲法の真価を見つめ直すことが今回のテーマにすえられ、「憲法改悪に反対する」アピールが集会参加者によって確認されました。
 集会では、岩佐英夫弁護士が「改憲をめぐる平和の問題」、第1回集会の初代事務局長でもあった岩井忠熊・立命館大学名誉教授が「戦前史と戦後史のつなぎ目―歴史的体験はいかに継承されるか―」と題して講演しました。
 岩佐氏は、「新憲法草案」を現行憲法と対比しながら批判し、改憲をめぐる世論の動向も分析しながら、「九条を生かし広げることこそ、最大の『国際貢献』」であること、客観的な事実で丁寧に語ることの大切さを強調。
 岩井氏は、自身の生い立ちや戦争体験、歴史学研究者として深くかかわってきた紀元節復活反対運動などを通して、歴史学の責任と歴史認識の重要性を指摘しました。(深沢司)