京都総評(岩橋祐治議長)は、今日的な生活様式で最低限生活していける金額・最低生計費試算の報告書をこのほど完成させました。
 最低生計費とは「生命の維持・単なる肉体的能率の維持の水準ではなく、今日的生活様式を満たし得る最低の社会的再生産の水準」と規定。「生活実態調査」と「持ち物財調査」の結果をもとにモデルを確定し、生活に必要な物やサービスを積み上げたものです。
 試算によると最低生計費は税込で、▽若年単身世帯(男性20代、京都市内在住)モデルで月額185426円、年額2225112円▽中年夫婦と未婚子(40代夫婦、男子中3、女子小3、京都市内在住)モデルで月額457906円、年額5494872円、となっています。
 最低生計費試算検討委員会の辻昌秀事務局長(京都総評副議長)は「最低生計費の試算が労働者の賃金の底上げに役立つことを期待しています」と話しています。
 「最低生計費~試算についての報告書(概略版)」は、1冊500円。問合せは先はTEL075・801・2308(京都総評)。