京都の高齢者団体や労働組合、京都社保協らでつくる「高齢者・団塊の世代怒りの運動実行委員会」は7日、京都市中京区のラボール京都で「増税・社会保障改悪許すな! 『高齢者怒りの運動学習交流集会』」を開き42人が参加しました。
 今通常国会に提出予定の「医療制度改革関連法案」や今後計画されている「増税計画」による、高齢者の生活への攻撃をはね返そうと開いたもの。
 学習交流会では、「増税問題」を京都商工団体連合会(京商連)が、「医療制度改悪問題」を京都民主医療機関連合会(京都民医連)の講師がそれぞれ報告しました。
 「増税問題」では、税制改正(04年)に伴う05年度分の所得税改正で、65歳以上の方に適用されていた「年金の最低保障控除額」が140万円から120万円に引き下げられ、老年者控除50万円も廃止されたことを紹介。年金額が年間220万円の場合を例に、税制改正前に所得税と住民税を合わせた納税額が0円なら84,300円になるなどの具体例が報告されました。
 「医療制度改悪問題」では、高齢者の窓口負担2割が3割への引き上げられることや食費の全額自己負担化(1ヶ月約3万円強の負担増)、政府管掌保険(政管健保)の都道府県単位の公法人への丸投げ計画など、改悪の中身が紹介されました。 参加者らは、医療や介護の現場で寄せられている相談など発言、交流しました。
 また、京商連が2月22日(水)にひらく『なんでも相談会』の紹介と同実行委員会が中心となって行う5月14日(日)の『高齢者・団塊の世代怒りの円山集会』(仮称・円山野外音楽堂)への参加が呼びかけられました。
(京都社保協事務局 榎本真治)