市に申し入れる「交通・市民の会」(12月25日、宇治市)

市の実証運行を評価「画期的、いっそう充実したものに」 

 宇治市内で、買い物や通院などの交通手段の改善に取り組んでいる市民団体「宇治の交通不便な地域をなくす市民の会」(通称=「交通・市民の会」)は12月25日、市民の声を反映した予約制の乗り合いタクシー「宇治型デマンド交通」の提案をまとめ、松村淳子市長宛に申し入れました。

 同「市民の会」は23年から、デマンドタクシーの実施を求めて運動。宇治市は24年度に調査費を計上し、今年度は「おでかけ支援事業」として市内3地域に実証運行の費用を計上しており、今回の提言では、同事業を評価した上で、実施地域が限定的なこと、利用料が高額(1回500円)であることを指摘して、充実・改善を求めました。

 具体的提案として、現在3地域(木幡南山、大久保平盛・旦椋、炭山・笠取)の実証運行を市全域にすることや乗降地点の拡大、一人1回100円程度の料金に軽減、対象者を全市民に広げることなどと、予算措置の拡充を要望しています。

 「市民の会」のメンバーは席上、実証運行に踏み出したことは画期的だと評価し、「提言を検討していただき、一層、充実したものにしてほしい」と要望しました。

 また同日は、▽デマンド交通の実施▽高齢者・障がい者らの移動手段を充実—―の2項目を求める署名の第2次分(1534人分)を提出。署名数は計3020人分となりました。