賃上げを求め無期限スト実行をアピールするALTのメンバーら(11月12日、府庁前)

 京都府内の府立高校で働く、外国語指導助手(ALT)の7人が起こしていたストライキで、会社側が11月21日回答し、賃上げを勝ち取りました。同日、ストを解除しました。

 7人は派遣会社「アルティアセントラル」(名古屋市)に雇用され、賃上げや低賃金の改善などを求めて12日から無期限のストライキを実施。同社が19日に団体交渉に応じ、12月以降の月給を21万円から24万円に引き上げ、一時金を6万円から12万円することなどの回答を示しました。

労組「大きな一歩」

 7人が加盟する労働組合「ゼネラルユニオン」(大阪市)の川口英治副委員長は、「派遣会社が賃上げを提案してきたことは大きな一歩」と評価。組合として、月給25万円、一時金を1カ月分にすることや、府が組合員を直接雇用することなどを求めてきたとし、「4月までさかのぼって賃金を支払うことや、社会保険の改善、府が直接雇用すべきことなど、まだまだ課題はあります。今後も交渉を続け、府立高校の教育に貢献している、組合員の処遇改善へ奮闘したい」と話しています。