出馬表明の記者会見に臨む今西氏(中央)と「刷新の会」共同代表、町民ら(1月12日)

「疑惑」一掃、刷新へ

 任期満了に伴い1月26日告示、同31日投票で行われる宇治田原町長選挙で、住民本位の町政を目指し、日本共産党も参加する「宇治田原町を刷新する会」(略称=「刷新の会」、共同代表・大平勲氏ら10人)は1月12日、町内で記者会見を行い候補者として同会共同代表で前町議(日本共産党)の新人・今西久美子氏(59)=無所属=を擁立すると発表。今西氏は出馬の決意を表明しました。

 記者会見で、「刷新の会」の大平共同代表は、今西氏擁立に向けての経過を報告。今西氏は、町役員が逮捕・起訴され、町政に対する住民の怒りがわきおこるなか、多くの人々、「刷新の会」などからの要請を受けて、立候補を決意したとのべました。

今西久美子氏

 談合・収賄事件に関しては、建設分野の「特命担当」とした「町長の任命責任が問われる」と批判。「全容の解明、疑惑を一掃し、清潔な町政をつくりたい」と表明。現・町政が開発を優先してきた結果、財政悪化を招き、高校生の通学費補助を半減するなど、住民への負担増・サービス切り捨てを強いていると批判し、「町政を刷新し、住民の声が届く町政にしたい」と訴えました。

 「刷新の会」が訴えている▽新型コロナ感染症対策の強化・充実▽第三者委員会と協力し、談合・収賄事件の全容解明▽住民合意のない学校統廃合の白紙撤回▽「開発」優先のまちづくりの見直し▽高校生バス代全額補助の復活―など5項目の提案をさらに練り上げるとしています。

 なお、町長選に向けては、今西氏のほか、現職の西谷信夫氏が立候補を表明しています。

 今西氏の経歴は次の通り。

 いまにし・くみこ 同町生まれ。京都文教短期大学児童教育学科卒。同町と京田辺市などで小学校講師、久御山町で学童保育指導員として勤務。1995年から5年間、日本共産党京田辺市議団事務局に勤める。2000年から町会議員を5期務め、総務産業常任委員長、議会運営委員会副委員長など歴任。現在、宇治田原町を刷新する会共同代表、宇治田原サマースクール事務局、宇治田原太鼓サークル「萌」役員、「あらぐさの会」事務局。