全労連の伊藤圭一調査局長が23日、京都市伏見区で「『年越し派遣村』からのメッセージ」と題して講演し、派遣村に取り組んで連帯の輪が大きく広がった経験を語りました。伏見地区労働組合協議会と伏見ふれあいユニオン主催の「2009伏見メーデー前夜祭」で行ったもの。呉竹文化センターには70人が参加しました。
 伊藤氏は派遣村について、「反貧困ネットワークに集まっている全労連や連合、全労協に貧困が深刻化していくことにたいする危機感が募り、そこに生活支援団体や弁護士、そしてホームレスの人たちも加わり、大きな共同で取り組んだもの」と述べました。
 さらにこの派遣村の取り組みを通して社会に貧困が見えるようになり、世論を動かしたことを指摘。貧困を打開するために「幅広く連帯の輪を広げ社会、政治を変えていくことが大事」と呼びかけました。
 伏見地区労の香川裕一事務局長が2009年春闘について、「国民全体がこの不況を脱却でき、安心して生活できるような契機となるようがんばりたい。地域で取り組んでいる暮らしの相談会も継続させ、困窮している人の相談にあたりたい」と述べました。