「福祉要求運動をすすめる左京実行委員会」は19日、京都市左京区の朱い実保育園で民間保育園のプール制補助金削減や学童クラブの利用料値上げ問題などについて市に説明を求めました。約100人の参加者からは、人手が足りない保育の現場や学童クラブの実態を述べ、「なぜ削減するのか分からない」「利用料値上げはやめて」と市の説明に批判の声を上げました。
 女性保育士は「今でも職員の数が少なく、いっぱいいっぱいでやっています。さらに職員が減らされて、子どもに何かあったら誰が責任を持てるのか。ちゃんと現場のシュミレーションをしたとは思えない」と訴えました。
 保育園長(男性)は、「1園あたり220万円の削減があると聞いた。具体的にどうなるのか? 他府県の悪い水準に合わせる必要はない。『良い保育をしよう』と今でもギリギリのところでやっている」と述べました。
 京都市側は「財政が苦しく、財政再建団体に転落すればさらに悪くなる。削減の内訳は具体的には保育園連盟が決める。京都市の職員給与が2・5%カットされるのに合わせて、2億3000万円分が給与カットにあてられ、残りは保育園の状況に合わせて配分することが検討されている。補助金カットをしてもプール制は維持できると考えており、主体は保育園連盟が検討していく」と述べました。
 市の説明に、参加者から「保育園連盟が決めるという問題でなく、市側が努力してほしい」「実態を見て計画しているとは思えない」と批判の声が相次ぎました。