昨年6月に会社の倒産と従業員の全員解雇を突然強行されたことに抗議して泊まり込み闘争を続けている「大美堂印刷社」(京都市右京区、従業員54人)の大美堂労働組合(全印総連加盟、奥田雅雄委員長)は、半年を過ぎても泊まり込んでたたかいを続けています。
 大型の印刷機もなくなり、がらんとした工場内。凍てつくような寒さの中、組合員は泊まり込みを続けています。
 今月14日には、中路悦雄社長と3回目の団体交渉を行いました。
 現在組合員らが求めているのは、未払い分の給与の支払いや労働者の再就職先の紹介、取締役の一人で同社の創業家の一員である田村陽一氏と話し合いの場を持つことなどです。
 同労組の奥田委員長らが「創業者の一族である田村氏と話し合いの場を」「大勢の労働者を路頭に迷わせた責任をちゃんと果たせ」などと交渉しましたが、結論には至らず、引き続き交渉することになりました。
 奥田委員長は団体交渉後組合員にこう訴えました。
 「『派遣切り』のニュースがあちこちで流れ、雇用の問題が社会的に大きな問題になっています。そんな中、私たちが労働組合でたたかって、要求を勝ち取ることができれば他の労働者を励ますことができる。みんなが再就職でき、解決できるように力を合わせましょう」
 同労組は28日午後6時半から、同社内で「大美堂争議の解決を目指す大集会」を開きます。
 場所=大美堂印刷 京都市右京区西京極豆田町7(阪急西京極駅花屋町通り東へ友禅文化会館角北へ約50メートル、駅から徒歩5分)
 問い合わせは、TEL075・316・1020(大美堂労組)。