宇治市長選での現職候補の出陣式(11月30日)で応援演説した民主党の山井和則府連会長(衆院議員)が、「後期高齢者医療制度の廃止を国に求める」という「21宇治市民ネット」の宮本しげお候補の公約に対し、「そんなことをしても意味がありません。後期高齢者医療制度は国の課題」と述べました。
 
 宇治市議会は、廃止を国に求める意見書を可決。民主党も共同提案しており、山井氏の発言に住民からは「廃止は市民の願い。それを意味がないとは…。相乗り政治はアカン」と批判の声があがっています。
 
 宇治久世医師会会長の高橋権也さんは、「この制度は医療内容の制限を含むものであるので、いったん中止し、国民の立場に立った議論をすべきです。地方からも国民の意思をしっかり示すことが大事ではないでしょうか」と話します。
 同市の老人会「喜老会」のある役員は、「市民の願いを受け止め、先頭に立って主張するのが市長の役目。それを意味がないと言うのはおかしい。国でも地方でも廃止のために努力してほしい」と言います。