京都市内の紅葉もいよいよ終盤。祇園界隈の紅葉は今が盛りです。
 白川が縄手通と交差する大和橋付近にはお茶屋や旅館が建ち並び、京都らしい風情あふれる街並みです。大和橋は江戸幕府によって架橋された石橋で、現在の橋は明治45年に建て替えられた後、2003年に改修されたもの。高欄上段には明治期の石を再利用、車道も白川南通にマッチする石畳に敷き変えられ、往時の面影を偲ばせます。石畳が敷き詰められた白川沿いに、赤く燃えたつ紅葉が映え、いかにも京都らしい景観です。
 四条通り以南の花見小路にもお茶屋が多く、舞妓さんや芸妓さんが大勢の観光客に混じって行き来します。花見小路の南突き当たりは広大な境内をもつ建仁寺。建仁寺は1202年、将軍源頼家によって栄西禅師を開山として建立されました。幾多の変遷をへて臨済宗建仁寺として独立、明治の廃仏毀釈や神仏分離で敷地は約半分に縮小されたものの、境内は広大で、勅使門、三門、法堂、方丈、本坊などあまたの堂塔に紅葉が彩りを添えています。

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紅葉スポットDATA
  • 住所:京都府京都市東山区祇園町南側
  • 交通:市バス「祇園」下車
  • 紅葉状況:
  • 紅葉樹:カエデ