名嘉睦稔 沖縄の大自然の美しさを版画で表現する「ボクネン 木版画展 無限の庭」展が、京都市左京区の思文閣美術館で開催されています。
 無数の鳥が、一点を目指し星空を羽ばたいていく姿や、月に照らされたサンゴが一斉に産卵する様子を描いた幻想的作品、天女が雲間から地上に舞い降りる神話の世界を描いた作品など約50点が展示されています。
 名嘉さんは、沖縄の自然を主なテーマに1800点を超える作品を制作。97年の地球温暖化防止京都会議の記念切手の原画も手掛けました。
 版木に墨で大まかな簡単な印をつけるだけで、下絵は全く描かず、左右に反転させた絵をイメージして、印を基に一気に彫り上げていくダイナミックな手法を独学で生み出しました。
 13日まで。開館時間午前10時~午後5時まで。入場料一般800円。問い合わせ先、TEL075・751・1777(同館)。