「南舞鶴9条の会」は22日、NGO・国際連合職員として世界各地の紛争解決に奔走している伊勢崎賢治さんを迎えた講演会を行い、200人を超える参加がありました。 
 伊勢崎さんは、9つの軍閥が群雄割拠するアフガニスタンでの武装解除の活動に参加した経験を踏まえ、戦争は絶対にしてはいけないこと、起こってしまった戦争・紛争を早く終わらせるためには、国連などのイニシアチブで武装解除をはじめ安定した政府を確立することが不可欠だと指摘。武装解除では“戦争はしない”“戦力を保持しない”憲法を持つ日本が、最も大きな役割を果たしていると強調しました。
 また、「護憲」の運動について、自衛隊の海外派兵の対案としての「9条を守る」にとどめず、現実に起こっている紛争解決に9条を生かして貢献する、という“覚悟”(観点)が必要なのではないか、と問題提起しました。
 参加者からは「紛争解決の現場を経験している人の話で重みがあった」「アフガニスタンの現状がよく分かった」「紛争解決の武装解除に憲法9条をもつ日本が大きく貢献していることがよく分かった」などの感想が寄せられました。講演に先立ち、南舞鶴9条の会の佐藤紀夫さんがあいさつしました。(常塚和夫)