二条城で23日、火縄銃を使った砲術演習が庭園で行われました。砲術隊は滋賀県長浜市の火縄銃鉄砲隊(会員17人で会長は廣瀬一実氏)による演武、長浜城の再興を記念した1983(昭和58)年の長浜出世まつりで150年ぶりに試し打ちの火縄銃演武が行われて以降、保存会が今日まで伝えています。
 最初は廣瀬会長による1人演武で火縄銃の大轟音(お腹にビーンと響きます)と舞い上がる煙に参観者は一同「オー!!」とどよめきと驚きの声。そして見聞役が見守る中、撃ち方8人並びや2人並び(大筒)による連射。黒色火薬は轟音を和らげるために少なく装填してありますが、広大な二条城全体に轟音がとどろきました。豪快な演武が終わるたびに大勢の参観者の歓声と拍手がおくられ暑さも吹っ飛ぶひとときでした。(仲野良典)