医師・看護師不足の解決をともに考えるシンポジウムが22日、京都市上京区のルビノ京都堀川で開かれ、77人が参加。医療関係者や市民らが意見を交わしました。
 主催は京都保健会・上京病院(津島久孝院長)で、西陣医師会が後援。
 基調報告した全日本民医連理事・京都民医連中央病院院長の吉中丈志氏は、医師・看護師数の国際比較を紹介し、不足している原因を、「医師数抑制を続けてきた政府の政策にある」と強調しました。
 西陣健康会・堀川病院院長の相良幸彦氏は、「安心できる医療の提供と医療費削減という狭間で医師は、患者のために献身的に診療を続けてきたが、限界に達している」と指摘し、堀川病院の実態を報告。京都保険医協会副理事長の垣田さち子氏は、開業医の勤務実態などを述べました。
 京都南病院看護部長の寺口淳子氏は、看護師の離職率が20%近くに達し、中途採用で補うなどの実態を紹介。京都民医連第2中央病院看護部長の岡崎小夜子氏は、高度医療が求められている状況を述べ、看護師増員の必要性を述べました。
 参加した市民は、「安心して医療にかかれるように、医師・看護師の体制を充実してほしい」と訴えました。