全労連監修のDVD映画『労働相談』に続く第2作目の『いまそこにあるユニオン(仮称)』が撮影されています。いま労働運動で新しい発展性と未組織労働者も広く結集する個人加盟のユニオン組織が注目され各地で結成されていますが、その発展と運動のあり方をめぐる映画です。
 ストーリーは派遣労働者の青年があまりにもひどい労働条件にほんの少しの有給休暇や残業代を会社に請求すると、会社側に即解雇と言われる。悲嘆にくれて街中へ、そこで偶然にユニオンの労働相談に出会う…という内容。
 新自由主義の横行する日本社会でワーキングプアが青年層をターゲットにつくられている中、無権利状態から自分たちの人間としての尊厳と価値に目覚めていくという設定。ストーリーの展開に、京都「伏見ふれあいユニオン」や「首都圏青年ユニオン」「大阪コブシ」などの取り組みが織り込まれます。
 24日の昼、鴨川四条大橋付近での伏見ふれあいユニオンのメンバーへのインタビューシーンの撮影では、シナリオなしの生本番で「伏見ふれあいユニオンに入っていままでの仕事とは違った自分が生かせる場というか、そんな感じで、ほんとうの労働組合のイメージが浮かんでくる」などと答えていました。約25分程度の短編ですが、中身は濃密でしかも新鮮で撮影も順調で、5月末に完成予定。(仲野良典)