22日、「姉小路界隈を考える会」などが行ったシンポジウムで、京都を代表する老舗旅館・柊家(中京区)の女将・西村明美さんがパネリストとして出席。マンション建設による京都のまちの変容を憂い、まち中に緑と命がはぐくまれる環境づくりを求めました。
 西村さんは、柊家の宿泊客から京都のまちが様変わりし、「今の京都は人に見せられない。美しくない」と言われたショックから、「だれかが声を上げないといけないと思った」とシンポに出席した動機を語り、歴史的な努力の中で培われてきた京都の景観の大切を強調しました。
 また、京都の良さが四季折々の自然とまち並みが溶け合うところにあるとのべ、マンション建設によって町家の中庭がなくなり、小鳥や虫などの命が失われることを危惧し、新景観政策の実施に当たって、「1000年続いた都で、自然が失われるのはまちの危機。まち中で光や風があり、緑と命をはぐくむ環境づくりを大切にしてほしい」と話しました。