6日は中秋の名月。しかし、秋の長雨で朝から雨。夕方には止んだのですが夜はまた真っ黒な雲が垂れてお月さんはお隠れ。それでも京都の寺社はいずこも中秋も名月のさまざまな観月祭が行われた模様です。
 上賀茂神社では「賀茂観月祭」と銘打って、平安雅楽会の舞楽「白拍子」や仏教説話風の連吟・仕舞などが外幣殿で奉納されました。写真は奉納の最後を飾る関西フォークソングショーで澤田よしひとと大阪城慰問楽団(だいはんじょうじょぐばんど)のみなさんによる演奏。ウエスタン風の曲から「古時計」や「涙そうそう」まで幅広く聴かせてくれていました。天気が良ければ名月が外幣殿の屋根上に輝くのですが今年は残念で、月見に訪れたたくさんの人々も口々に「おしいね」「出たらきれいやのに」とこぼし、お宮さんから振る舞われた月見だんごを食べながら演奏に聞き入りました。(仲野良典)