長岡京市の市発注工事を巡り、業者に便宜を図った見返りに現金2百数十万円を受け取ったとして、京都府警捜査2課は16日、同市土木課の元課長補佐を収賄容疑で逮捕。元市職員の逮捕を受け、日本共産党同市議団(藤本秀延団長、6人)は18日、小田豊市長に「事件の全容解明と再発防止」などを申し入れました。
 調べでは、元課長補佐は土木課で道路整備などを担当していた04年9月、市が緊急修繕工事を発注する際に便宜を図った見返りと知りながら業者から現金を受け取った疑い。元課長補佐は昨年11月、市公共事業を受注できる登録業者5社から2300万円の借金があるとして、市職員倫理条例違反で懲戒処分を受け、依願退職していました。
 同市議団は申し入れで、元課長補佐の懲戒処分に対し市が「(登録業者に)便宜を図った事実はいっさいなかった」と真相にふたをしたまま幕引きを図ったことを批判。▽「便宜を図った事実はなかった」とした内部調査の結果を明らかにし、調査責任者である助役への責任追及と厳格な対処▽事件の全容解明と再発防止のための必要な改善、などを求めました。