署名行動に取り組む「求める会」のメンバー(木津川市、5月22日)

 木津川市が保育所の廃園計画で対象に挙げている南加茂(ながも)台保育園を残そうと、住民らでつくる「南加茂台保育園の存続を求める会」は、河井規子市長と森永重治教育長宛の署名運動を広げています。

 要望内容は、▽保育所の存続▽「公立保育所民営化等実施計画」の検証期間としている今年(2021年)度、地域住民や保育園保護者の意見・願いを反映する機会を設けること―の2点です。

 署名運動は4月から取り組み、保育所のある南加茂台地区をはじめ、梅見台、城山台の両ニュータウンにも署名付きビラを配布。地域のスーパーやコンビニエンスストアに署名回収ボックスを設置して集めているほか、オンライン署名も呼びかけています。

 5月22、23両日の夕方は、南加茂台の中心地で行動。一人ひとりに声をかけて、新たに163人から署名が寄せられ、1260人分を超えました。

 署名した母親(38)は、「わが子が通った保育所です。残してほしい。保育所がなくなれば、次の若い世代が来られない地域になる」と話していました。

 別の卒園児保護者からも、「梅見台から通っている友達もいます。なくなって困るのは南加茂台の人だけではない」、「良い保育園。運動がんばってください」などの声が寄せられました。

 同「求める会」のメンバーで地域役員の男性(73)は、高齢者、若い世代が偏在しないよう調整するのが市の役割だと指摘し、「市は住民の声を聞いて、まちづくりを考えてほしい。保育所廃止は考え直していただきたい」と話しています。

 同「求める会」は、6月9日に署名提出を予定しています。