西陣織労働者で日本共産党の創設に参加し、治安維持法で不当逮捕され獄死した、国領五一郎を偲ぶ墓参(「国領五一郎を顕彰する京都の会」主催)が3月15日、京都市左京区の黒谷墓地で行われました。コロナ禍のもとで従来の墓前祭は中止にし、渡辺和俊府委員長、同会の若宮修会長ら、関係者6人が追悼とともに、総選挙での党躍進を誓いました。

 渡辺氏は、「今年行われる総選挙で躍進し、近畿比例ブロックで2議席から4議席への倍増とともに、野党共闘で政権交代を実現させ、野党連合政権を目指す」と決意を表明。若宮氏が「不屈で楽天的な精神を引き継ぎ、党躍進に貢献したい」と追悼の言葉を述べました。

 国領五一郎は、西陣に生まれ、13歳で織物労働者になり、18歳で西陣織労働組合の結成に参画。1923年1月1日、谷口善太郎氏(衆議院議員、日本共産党衆院議員団長)とともに京都の日本共産党を創立しました。侵略戦争に反対し、民主主義と基本的人権を掲げてたたかいましたが、弾圧を受け、14年の獄中生活の後、43年に堺刑務所で40歳で獄死しました。