長岡京市はこのほど、中学校給食の実施を初めて表明しました。2日に行われた市議会一般質問で、日本共産党の武山彩子議員の質問に市が答えたもので、署名運動に取り組んできた保護者から喜びの声が上がっています。
 同市では、保護者有志による「長岡京市のよりよい食育をめざして中学校給食を実現する会」が昨年11月に「小学校同様の安心・安全のあたたかい給食の実施を」と1万913人分の要望署名を市に提出。今年1月の市長選でも争点になりました。
 この日の質疑で、武山議員は中学校給食実施に対する市の姿勢をただし、「多くの市民が望む中学校給食の早期実施を」と求めました。これに対して、市長は「向こう4年間での実施をめざし、さまざまな意見を聞いて対応したい」と述べました。
 市教委によると、給食の調理方式や実施時期については、2月に実施した保護者向けのアンケートや5月に実施予定の市民アンケートをもとに検討するとしています。
 同会の森澤栄二代表は、「私たちの運動で動き始めました。ただ、私自身は、京都市のような弁当方式や学校までの輸送が必要なセンター方式でなく、お金がかかっても子どもたちに温かい給食が届く自校直営方式で、食育とあわせて実施してほしい」と話しています。(「週刊しんぶん京都民報」2015年3月15日付掲載)