伊波学習会 京丹後市経ヶ岬への米軍レーダー基地設置反対を訴える「京都に米軍基地いらない府民の会」は11月29日、京都市下京区のキャンパスプラザ京都で、元宜野湾市長の伊波洋一氏を招いた講演会を開き、約200人が参加しました。基地設置協力表明した山田知事を強く批判し、米軍基地設置を許さないためさらなる運動強化を呼びかけました。
 伊波氏は、米国による沖縄占領時代に「銃剣とブルドーザー」で土地を奪い取られ、米軍基地が次々と作られた歴史を解説。現在の沖縄でも、違法なオスプレイ飛行、爆音で市街地上空を飛行する米軍機、米兵犯罪や事故の問題などを詳しく語り、「沖縄では事実上、憲法で保障された権利も守られず、全てが米軍のやりたたい放題になっている。ぜひ京都の人に実態を知ってほしい」と述べました。京丹後市の米軍基地計画について、米兵犯罪・事故の危険性、レーダーによる電磁波健康被害などの問題を指摘し、「沖縄では、おかしいことはおかしいと長年声を上げ続けることで世論を変えてきた。辺野古移設問題で県内の自民党が移設容認にまわったが県民は断固反対している。京都でも声を上げ続けることが重要」と訴えました。
 同会の戸田昌基事務局長が、環境アセス実施などを求めて運動してきた経過を述べ、「米軍基地設置『協力』表明した山田知事の姿勢は許されない。15日には京丹後市役所を包囲するヒューマンチェーン行動を行います。基地設置を許さないため大きな運動を展開しよう」と呼びかけました。