原発ゼロ山科の会 「原発ゼロ山科の会」は福島原発事故から2年5ヶ月となる11日、山科区の山科アスニーで会場一杯の70人が参加して、小浜市の明通寺の住職中嶌哲演さん、参議院議員の井上聡さんを迎えた学習会と第3回総会を行いました。
 「小浜市民の会」事務局長の中嶌哲演さんは、1968年に原発建設の計画が持ち上がった時、「市民の会」を結成し反対運動の中心として活動してきました。小浜市は大飯原発から20キロ圏内、原発国内最多15基の県内で、原発を拒否してきた自治体です。
 中嶌氏は、先の参議院選挙後の現状は延命を求める現政権が国会多数派になったものの、国民の世論は選挙後も再稼働反対が過半数を超え、憲法9条改悪と同じく安倍政権に信を与えたわけではなく、自公政権が強行すれば国民と政権の最大のねじれになると指摘。大飯原発の再稼働を阻止できなかったのは「立地地元」と言って狭い地域の了解で事をすすめ、「消費地元」の大都市などが財界などの圧力に当初は再稼働反対だったのが稼働やむなしと変わったと述べました。「安全神話」が福島事故で崩れしこと、福島、チェルノブイリ事故などの話や54基すべてに反対運動があり30地点で阻止、17地点で強行などの状況や小浜市での戦いについて資料を基に詳しく報告しました。
 
 井上哲士参院議員が「京都選挙区の倉林明子さんと国会へ送り出していただき、11人の議員団ですべての常任委員会や予算委員会・決算委員会・憲法調査会に複数の議員を出すことが出来た。国会での活動が大きく変わります」と感謝を表明。安倍政権が7月16日の汚染水の漏れを参院選挙後の22日に発表し、福島の現状は収束どころか被害が拡大していると指摘。汚染水も7日には1000トンも流れ400トンは建屋、600トンの残り300トンが海に流れていると述べました。また、原子力規制委員会は以前は規制されていた輸出などが今ではノーチェックになり、事故が起こればベントを拡げ放射能を拡散するなどの実態を厳しく批判。「一度事故が起これば大変、怒ってからの対策でなく元をただせと、新しい国会で追及していきたい。収束宣言の撤回、廃炉、除染と賠償、原発ゼロ、自然エネルギーの活用など地元の漁連などとの懇談をして進めていきたい」と力強く決意を語りました。
 本庄たかおさんがこの1年間の取り組みや①「くさつ夢風車」「コナン市民共同発電所」②「太陽光発電」の学習③「芦生山の家」「美山里山舎」調査や京都の取り組みや宣伝などの活動を報告しました。(野原孝喜)