日本共産党京田辺市議団(塩貝建夫団長、5人)は13日、「安全でおいしい中学校給食めざして 市が直営で提供する自校炊飯方式の中学校給食で豊かな食事を」と題する提言を発表しました。
 京田辺市では2010年12月の定例市議会に保護者などから約3000人分の署名を添えて中学校給食実施を求める請願が提出され、全会一致で趣旨採択されました。
 それを受け市教育委員会は2011年から「中学校昼食等検討委員会」を設置して中学校給食について検討するとしてきました。しかし、「検討委員会」は非公開のままで最初の1年間はなんら具体的な進展はありませんでした。この間、日本共産党は「検討委員会」に市民公募で保護者代表などが参加できるようにすることや、審議は公開の場ですべきと提案してきましたが、市教育委員会はそれに背を向けてきました。
 そして昨年来より市議会での議論を通して、市教委が希望者が事前に弁当を注文できるとする「選択式業者委託弁当方式」の導入を検討していることが明らかになりました。
 そのため日本共産党議員団は改めて市民の願いに応える中学校給食をめざそうと今回の「提言」を発表したものです。
 「提言」では、最初に市教育委員会が実施した保護者アンケートでも、中学校の昼食について、67%の保護者が現在京田辺市内の小学校で提供されているような給食が望ましいと回答している事を示しています。
 その上で、現在、全国の中学校の82.4%で給食が実施されていること、学校給食が大事な教育の一環であること、震災・防災対策でも学校に調理室を置く自校炊飯方式は大きな役割を果たすこと、コスト最優先でなく子どもたちのことを第一に考えるべきこと、などをあげ、京田辺市として市が直営で提供する地元食材をふんだんに使用した自校炊飯方式での給食を実施することを提案しています。
 そして最後に中学校の給食のあり方について、保護者の方をはじめ多くの市民のみなさんとご一緒に考えていくことを呼びかけています。(青木綱次郎)