京田辺市で、安倍政権の「戦争する国づくり」を許さない世論を広げるための意見ポスターがこのほど完成。1日から貼り出し始めます。意見は、9条の会や原発ゼロ、TPP反対などの運動、労働組合、政党の支持を超えた24人が呼びかけ人となり、250人の賛同が寄せられています。

500枚を貼り出し

ポスターを貼る呼びかけ人や事務局のメンバーらポスターを貼る呼びかけ人や事務局のメンバーら

 ポスターは、A2サイズ。秘密保護法可決・施行や集団的自衛権行使容認の閣議決定など、安倍政権が急速に進める「戦争する国づくり」に対し、呼びかけ人・賛同人の名前一覧とともに「武力で平和はつくれない」とアピールしています。
 デザインは、呼びかけ人とポスターの実行委員会事務局のメンバーらで話し合い一から作成。京田辺市内を一望する景観とともに同市の「平和都市宣言」や老人クラブが建立した「平和の塔」などの写真が使われています。賛同人が自宅や協力者宅・店舗など500カ所に貼る予定です。

意見ポスター完成した意見ポスター

 呼びかけ人・事務局は、増富理津子市議(日本共産党)や奥田和浩さん(社民党京都府連元代表)をはじめ、同市内で2007年以降、憲法9条の誕生を描いた『日本の青空』や沖縄県・米軍普天間基地の不当性を描いた『標的の村』など、自主上映会を重ねてきたメンバーが中心。
 さらに原発問題などで広がった共同のメンバーなどを加えてきました。昨年9月に、「集会や上映会など1度きりのものでなく、市民1人ひとりが意見表明できるような運動にしたい」と話し合い、実行委員会を結成。同月から市内に2万枚のチラシを配布して賛同人・カンパを募ってきました。
 事務局の兼田寛さんは、「貼った後もさらにカンパを募って追加印刷し、5月にはアピール集会を実施したい」と話します。同じく事務局の奥田さんは、「意見ポスターの運動で築いた共同を『戦争する国づくり』ストップのみで終わらせず、さらに広げて安倍政権の暴走政治を地域からストップさせたい」と語っています。(「週刊しんぶん京都民報」2015年3月1日付掲載)