国際女性デー集会 3・8国際女性デー集会(実行委員会主催)が8日夜、京都市中京区のハートピア京都で開かれ、150人が参加しました。
 ジャーナリストの伊藤千尋さんが「憲法と地球の恵みを活かそう~原発も基地もない世界を」と題して講演。脱原発から自然エネルギーへの流れが主流の世界で日本だけが原発に固執する異常さの背景に、原発に群がる一部の利権集団があると述べ「そんな懐をもうけさせるために国民を犠牲にすることは絶対に許せない」と強調しました。原発に反対するだけでなく、もっといいものを作ろうという運動も重要だとして、アイスランドやフィリピンで行われている地熱発電所を温泉の湧く日本でこそ進めようと提案。フィリピンの地熱発電所は日本の企業が作っており、実は日本の技術が最も進んでいるとして「富士山の自衛隊演習場を大露天風呂に」と呼びかけました。
 再生可能エネルギーの実践例として、高知県の梼原(ゆすはら)町では風力発電で年間4000万円の利益を上げていることや滋賀県東近江市で始まっている菜の花油で車を走らせるプロジェクトなども紹介しました。
 また、憲法に「領土内に外国の基地を置かない」と加えて米軍基地を追い出したフィリピンとエクアドルの取り組みを述べ、フィリピンでは基地跡地の再開発で雇用が基地労働者の2倍を超えたことなども詳しく話しました。世界の宝と言われる日本の憲法が私たちに何を求めていますかと問い、「もっと憲法を私たちが語っていくこと、それが大震災から生き残った私たちがやるべきことじゃないでしょうか」と語りました。
 同実行委員会の伊藤啓子代表が、「基地のある沖縄ではおじいやおばあが頑張っています。年齢を重ねて来た私たちこそが力を発揮する時です。7月の参院選では京都から大きな風をおこし、女性の力で投票率を上げ、政治を変えよう」とあいさつしました。