植物園の魅力シンポ 京都府職労連(森吉治委員長)と同植物園分会は6日、京都市上京区のルビノ京都堀川で、植物園・動物園など自治体施設のあり方について考えるシンポジウム「聞いてみよう! 京都府立植物園・旭山動物園の魅力」を開き、約200人が参加しました。
 府立植物園の名誉園長・松谷茂氏(京都府立大学客員教授)、旭山動物園前園長・小菅正夫氏(北海道大学客員教授)、府立植物園の金子明雄園長らがパネリストとなり、植物園・動物園の魅力や役割について語りました。
 府職労連の森吉治委員長は開会あいさつで、「私たち労働組合も植物園を愛し、より良くしたいと努力しています。昨今の行財政が厳しい中で、自治体の施設は厳しい状況にありますが、自治体直営だからこそできる植物園、動物園の魅力や役割についてごいっしょに考えていきたい思います」と述べました。
 
 松谷氏は、植物園の歴史や取り組み、小菅氏と以前から動物園・植物園のあり方について懇談してきたことなどを述べ、「どうすれば魅力ある植物園にできるのか職員らと考え、努力してきました。他府県では多くの植物園が指定管理制度に置かれ、直営でなくなっています。社会状況がどう変化しても、植物園の魅力を訴え、凛として府民の方に来ていただく存在でありたい」と語りました。
 小菅氏は、存続の危機にあった旭山動物園が全国屈指の人気のある動物園となった経過を解説。動物の生態を生かした「行動展示」が話題を呼び、入園者が急増したことを語り、「旭川市直営だからこそ、10年間もの時間をかけ、動物本来の魅力を引き出せたと思います。これは即時に結果が求められる指定管理・民間ではできないこと。お金にならない動物の研究を発展させていくことがすべての動物園に求められています」と強調しました。
 金子氏は、植物園で世界の多様な植物を育てる努力や、秋は紅葉、春はサクラやチューリップなど、季節に応じて魅力ある植物の展示を工夫している様子を紹介。「植物園本来の魅力や文化、教育での役割を訴え、府民の応援を得て、発展させていきたい」と述べました。