マルバルコウ 鮮やかなマルバルコウ(マルバルコソウとも)が、今満開でフェンスや道ばたにオレンジ色の小さな花をいっぱい付けて咲いています。
 熱帯アメリカ原産で、江戸時代嘉永年間(1850年頃)に観賞用に渡来した帰化植物です。ツル性で、本州中部以西では野生化が進み、道ばたのフェンスや低樹木に左巻にからみついて3~4㍍もの枝を伸ばして群生します。直径1.5㌢らいの花で、写真(井手町)のように少し長い花筒を付けて先に星形に開き鮮やかなオレンジの花冠を開き、真ん中から雄しべと雌しべが突き出てる花をたくさん付けます。ルコウソウ(紅縷草)の葉は糸状に裂けていますがマルバルコウ葉っぱが丸みのあるハート形をしているのでマルバルコウ(丸葉縷紅草)という名前が付いています。ルコウソウと同じくヒルガオ科ルコウソウ属で花は真っ赤なルコウソウと同じ形状です。ルコウソウとの交雑によるモミジバルコウソウもあります。
 とてもかわいくて愛らしい花ですが、実はこのマルバルコウ(1株あたり数千個の種子をつくる強力な雑草ですぐ蔓延化します)は警戒すべき帰化雑草で警戒種リストに。大豆畑やトウモロコシ畑に侵入して生育阻害や大豆汚豆、収穫作業阻害などで20~40%もの減収となるようで、とても大豆やトウモロコシなどにとってはとても脅威な雑草です。機械を使った除草や薬剤を使った化学的除草などいろいろ試みられていますが困りものの一つです。(仲野良典)