行き詰まる業者多数

 いま消費税増税することに反対です。国の財政が厳しいことは分かっていますし、増税に何が何でも反対というわけではありません。しかしこの不景気の中で増税したら、中小業者はやっていけなくなります。
 私たちの商店会はかつて70軒ほど会員がいましたが、現在20軒になりました。不景気や後継者不足など、厳しい状況です。
 個人商店では消費税を単純に価格転嫁できず、利益が減ってしまう業者もいます。これが10%になれば、さらに価格に上乗せできず、商売に行き詰ってしまう業者がたくさん生まれるのではないでしょうか。
 私は薬局を営んでいますが、薬は生活に絶対に必要です。こうした医薬品や食料品など生活必需品に課税することは、消費者の生活や健康を脅かすことになってしまいます。
 消費税増税に突き進む民主党の公約裏切りはひどいですね。原発事故や電力問題などで、政府の言っていることは信用できなくなりました。国会議員の給料・歳費など、もっとムダを削るべきです。やるべきことをやらずに増税ばかり強調するやり方は許せません。(「週刊しんぶん京都民報」2012年5月20日付掲載)