岡部伊都子さんを偲ぶつどい 今年はサンフランシスコ条約と安保条約発効60年、沖縄の本土復帰40年。婚約者を沖縄戦で亡くし、米軍地撤去を主張し続けてきた随筆家・岡部伊都子さんを偲ぶつどいが、命日にあたる4月29日、北区の旧邸で開かれました。約20人の参加者は沖縄出身の松島泰勝・龍谷大学教授を講獅に沖縄の現状を学びました。
 松島氏は、沖縄がサンフランシスコ条約で米軍の占領下におかれ、ブルドーザーと銃剣で脅されて農地を米軍基地に奪われていった歴史を説明。本土に復帰で米軍基地が撤去されるとの県民の願いはいまだに実現されず、「踏みつけられてがまんの限界」と指摘。平和で美しい島を取り戻そう、などと呼びかけました。
 岡部さんの婚約者の妹・多田和子さんをはじめ、親戚で近代文学研究者の尾形明子さん、藤原良雄・藤原書店社長、上田正昭・京都大学名誉教授、画家の李景朝さん、日本共産党のこくた恵二・衆院議員、西山とき子元参院議員らが参加。こくた議員は来賓あいさつに立ち、岡部さんが西山元参院議員の選挙の応援にたったエピソードなどを紹介しました。