高齢者福祉施設要望書 「下京区高齢者福祉を良くする会」と「下京社会保障推進協議会」は22日、門川京都市長に対し、下京区に特別養護老人ホームなど高齢者福祉施設の増設を求める要望書を3351人分の署名を添えて提出しました。
 下京区では、特別養護老人ホームが2つしかなく、高齢者人口に対する特養ホームの定員数は市内で2番目に低い状況で、住民から特養ホームなど高齢者福祉施設の増設を求める声が上がっていました。
 こうした声をうけ、同会などは昨年11月から署名活動を開始。下京区の7学区で署名用紙を全戸配布し、地域老人クラブや地域住民の中で署名が広がり、3000人分以上が集まりました。
 要望書では、下京区の2カ所の特養ホームでは年間10人前後しか入所できず、多くの入所希望者が事実上放置されていると指摘。下京法務局跡地や元下京図書館跡地など、公有の空き地を利用するなどして、特養ホームやショートステイなどの高齢者福祉施設の増設を求めています。
 「高齢者福祉を良くする会」の中谷隆亮代表は、市保健福祉局長寿福祉課の施設整備担当課長に署名を手渡し、「下京区では、他の区を比べて高齢者福祉施設が少なすぎる。空いている公有地などを利用して、一刻も早く増設してほしい」と訴えました。