二月堂竹送り 11日朝、京田辺市南部の普賢寺地域で「第35回二月堂竹送り」の行事が行われました。
 毎年、春を告げる行事とし名高い奈良東大寺・二月堂の「お水取り」では、二月堂の舞台を大きな松明を持って駆け回る姿が有名です。「お水取り」の大きな松明は、同市普賢寺地域から寄進された大きな竹が使用されています。
 「お水取り」の竹は古くから、普賢寺地域から寄進されていましたが、戦後、長らく途絶えていました。35年前に同地域の有志が中心になり「山城松明講社」を作り、再びこの伝統を復活しました。普賢寺地域在住の日本共産党元市議の中西稔さんも地元のみなさんと一緒に取り組みをすすめ、この日も元気に見学者を案内しました。今年は、「二月堂竹送り記念はがき」も作成されたほか、二月堂見学バスツアーも企画されました。 
 11日は朝から大勢の見学者が参加し、地元の方が切り出した竹を一緒に担いで運びました。近くの観音寺で道中安全祈願を行い、僧侶による「奉納 二月堂」などの揮毫(きごう)もありました。
 また近くにある地元の農産物直売所「ふれあいの駅」では、参加者に「大根焚き」を自家製の竹の器と箸でふるまう接待も行われました。(青木綱次郎)