2月5日投開票の京都市長選挙で、中村和雄候補は18万9971票、得票率46.1%を獲得しましたが、勝利することはできませんでした。
 私たちは、中村和雄候補を先頭に、前回951票差の大接戦から4年、「何が何でも勝つ」の気概に燃えてたたかいぬきました。それだけに勝利できなかったことは残念の極みです。
 中村和雄候補に大きなご支持、ご支援をよせていただいた京都市民のみなさん、全国のみなさんに心から感謝するものです。
 今度の市長選挙では、現市政の継続か、市政刷新か、とともに、政権交代から2年半、東日本大震災・原発事故から1年が経過した民主党政権が消費税増税、TPP推進、原発再稼働の道をすすむなか、地方自治体のあり方と首長のリーダーシップが問われました。
 「相乗り・なれあい」への市民の厳しい批判がよせられ、無党派層の激増のなかでの選挙戦となりました。
 中村和雄候補は、市民とともにねりあげた「市政刷新プログラム」を発表し、「循環」「底上げ」「参加」の3つのキーワード、「脱原発」「公契約条例制定で地域に仕事、暮らせる賃金」「市役所改革・区民協議会」の3つの重点改革を柱とした市政刷新と市政改革の展望を示し、「京都から変えよう」「はじめよう 京都から新しい日本」とのよびかけをおこなってきました。
 中村和雄候補の訴えと政策は、「原発・放射能から子どもの命を守りたい」「全国最低・最  悪水準の雇用、福祉・教育をなんとかしたい」「いまでも落ち込んでいる京都経済に冷水をあびせる消費税増税は許せない」「若者文化をささえまもろう」「教育格差をなくしたい」「政治を変えてほしい」との広範な市民と無党派、若い世代の大きな共感と共同を広げました。
 NHKの出口調査では、無党派層の50%あまりが中村和雄候補に投票し、現職候補の40%台後半を上回りました。中村和雄候補のネットを通じての発信は大きな反響をよび、市民の政治参加の新しい形と可能性を示しました。
 今市長選挙で勝利するにはいたりませんでしたが、私たちは中村和雄候補の訴えと政策を力に、共同をひろげて奮闘し、自民党中心の市政となった1985年以降の市長選挙で2番目に高い得票率を獲得しました。また現職2期目との対決構図になった2回の選挙に比べても得票率が上回ったことに示されるように、大健闘し現職陣営に大きく迫りました。
 中村候補の訴えと政策は、市民の暮らしと今後の京都、日本の展望をきりひらくものと確信しています。
 私たちは、引き続き、市政を監視し、市政刷新プログラムの実現を求めていきます。
 脱原発、消費税増税・TPP参加反対の府民的共同、京都経済の底上げ、雇用確保、福祉・教育の充実めざし、今回の市長選挙に示された切実な要求と願いの実現に、共同の輪をさらに広げていきましょう。

以上