京都ヘルパー連絡会 京都のヘルパーやケアマネージャー、施設職員らでつくる「京都ヘルパー連絡会」は2日、今年4月からの介護報酬改悪で生活援助が切り捨てされることに抗議し、中京区の四条大宮で白紙撤回を求める宣伝を行いました。
 介護報酬改悪で一番問題とされているのは、ヘルパーの生活援助の時間が60分から45分への切り下げられることです。1月25日の厚労省の介護給付分科会で出されたもので、同省の調査で洗濯が16.6分、調理や掃除が15分とのデータを元にまとめられました。
 同連絡会のメンバーらはマイクを握り、「今でも1時間での家事援助は不十分だと感じています。洗濯が16分で終わりますか?とても無理です。週1回から数回のホームヘルパー利用で日常生活を維持している人もたくさんおられます。最低限必要な支援を受けられなくなってしまいます。断固、国に抗議し、白紙撤回を求めたい」と訴えました。
 ビラを受け取った1人暮らしの80歳の女性は「妹がヘルパーを利用しているが、今でも時間内に充分なことがやってもらえず、困っている。80歳でも介護保険はしっかり取られている。1人暮らしにヘルパーは欠かせないので、何とかしてほしい」と話していました。
 同連絡会は、4日18時半から、中京区のラボール京都で「介護報酬改定『抗議』緊急学習会」を開き、今後の取り組みなどについて検討したいとしています。
 また、厚労省が介護報酬改定に対して24日までパブリックコメントを実施していることから、意見を送ろうと呼びかけています。
 問い合わせなどは、京都ヘルパー連絡会TEL075・813・2028/FAX075・813・2048。
厚生労働省