消費税増税は絶対反対です。
 多くの施工主から「消費税分はまけといて」と言われ、私たち中小の業者は、泣く泣く消費税を自分たちで負担しています。税率が10%になれば、中小業者の経営は成り立たなくなります。増税は死活問題です。
 組合は、掛け軸の表装や茶室のふすま・障子の張替えなど、美術・工芸品、文化財を中心に扱っている業者と、一般住宅・事業所の内装工事を専門にしている業者で構成しています。かつては、170を超える事業所が所属していましたが、現在は約100にまで減ってしまいました。
 仕事がないことが一番の原因です。市内の公共工事の多くは、下請けから孫受けまで、信じられないほど安い値で大阪の業者が取っていきます。京都の業者は、それを指をくわえて眺めているだけです。
 こんな状態で、消費税がアップされれば、一層仕事は減り、大阪の業者に京都の業者ははじき飛ばされてしまうのではないでしょうか。
 市長には、入札に当たって、下請け、孫受けまで地元優先を貫いてほしいし、消費税増税反対の声を上げてほしいと思います。(「インテリア・エムズ」代表)
「週刊しんぶん京都民報」2012年2月5日付掲載)