今すぐの消費税増税は困ります。お客さんの消費が抑えられるのが目に見えています。
 商店街は観光客の多い竜馬通り商店街と大型の大手筋商店街にはさまれ、地域内外の方に訪れていただいています。しかし、ここ10年で客足は遠のいてばかりです。商店街では1店舗でもつぶれれば他店に連鎖してしまいます。何とか組合で助け合ってつぶさないように努力していますが、増税されれば自分たちだけではとても太刀打ちできないでしょう。
 商店街のほかの店から、じわじわと消費が冷え続けていると聞きます。地域の人は秋の御香宮の祭の時期には親族を呼んですき焼やサバ寿司を振舞います。ところが去年はマツタケなど例年より売れなかったようです。
 私は呉服屋をしています。これまでは消費税の一部を自費で出して、お客さんに少しでも安く見えるようにしてきました。もし消費税が10 %になれば、そんなことはできません。
 政府は国民に「なぜ値上げが必要なのか」と納得いく説明を何もしていません。今のままでは納得できません。(「週刊しんぶん京都民報」2012年2月5日付掲載)