第9回雲ケ畑森の文化祭(同実行委員会主催)が4日、「耳をすませば森の音」をテーマに京都市北区雲ケ畑の林業センターを中心に行われ、地元の高齢者30人を含めて100人を超える学生や市民らが参加しました。
 雲ケ畑の山をもっとよくしたい、地元の人たちと交流したいと学生や社会人で「山仕事サークル杉良太郎」が作られて10年を超えます。同時期に始めた森の文化祭は、「雲ケ畑足谷・人と自然の会」「雲ケ畑自治会」も加わり、行政や林業・木材関係団体の後援も受けるなど広がってきました。大学1年生で「山仕事サークル杉良太郎」に入ると、地元の山主から山仕事を一から教わり、卒業するころには、植林、下刈、枝打、除伐、間伐をマスターしている学生もいます。
 「雲ケ畑の魅力を語る」ミニシンポでは、現状とともに山のもたらす恩恵や活かし方など5人が発言。会場からも発言がありました。
 雲ケ畑では、来年3月末で半世紀を超えて走って来た京都バス路線が廃止にされますが、祭参加者やハイカーで3台のバスは満杯でした。
 「人工林ツアーで森を歩く」「杉玉を作る」「炭の音色を聴く」などのコーナーのほか、鹿肉シチューやバームクーヘン、地元女性会による手作りジャム、つくだ煮なども販売され、にぎわいました。(Y)