岡崎公園と疎水を考える会 京都市が進める京都会館の建て替え計画案に反対している「岡崎公園と疎水を考える会」は26日、京都弁護士会へ同計画案が○文化財保護の観点からの検討をしたのか、○民主的手続きを踏んだのか、などの疑義があるとして調査を申し立てました。
 申し立てでは計画案について、▽日本建築学会賞(作品賞、1960年)を受賞するなど文化財として高い評価を受けている同館の建て替えは、文化的損失が大きい▽同市新景観政策(2007年)で定められた高さ規制(15メートル)の緩和を含んでおり、同政策を意味のないものとする▽地域住民の合意を得ずに推進している―の3点を指摘しています。
 申し立て後に開かれた記者会見で同会の村瀬隆也事務局長は、「私たち住民は、岡崎公園一帯の落ち着いた京都らしい景観を守ってほしいと思っています。住民の意見をまったく聞かずに計画案を押し付けるのはやめてほしい」と訴えました。